home J-MICC通信第2号 鹿児島県離島地域における分子疫学研究

第2号 鹿児島県離島地域における分子疫学研究

2006年2月27日
嶽崎俊郎、新村英士(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 国際離島医療学)

鹿児島県では、あまみ離島地域の和泊町と知名町(沖永良部)において、平成17年10月12~29日にベースライン調査を行いました。沖永良部は鹿児島市より南南西約500kmに位置する人口約15,000人の離島です。沖縄に近いこともあり、食生活を含めた文化は沖縄と共通する部分が多く、標準化死亡比を用いて、がんの分布をみると、日本の中では比較的、がんが少ない、特に胃がんが少ない地域です。

鹿児島の調査では、がんに加え、心疾患、脳血管疾患、糖尿病や動脈硬化等、種々の生活習慣病予防に関する要因を、あまみ特有の生活習慣を含め探索します。

対象者は住民基本健康診査を受診した40~69歳の男女です。健診は8か所を巡回して行われ、全地区での健診受診者総数は3,817名(19~92歳)、うち40歳未満が622名、40~69歳が2,118名(55.5%)、70歳以上が1,077名でした。40~69歳の受診者のうち、本研究に協力していただいたのは1,179名(55.6%)でした。

離島の調査では、研究スタッフの確保に加え、検体処理と保存を島内で行うための準備と設営が大変でした。幸い、地元市町村の協力が得られ、平成17年度の調査は、特に問題なく、行うことができました。

研究担当者は、健診の1か月後に行われた報告会にも参加し、動脈硬化測定結果をそれぞれの研究協力者に報告するとともに、がんや動脈硬化の予防の講話も合わせて行い、好評でした。

平成18年度は同調査を徳之島の3町と与論島の1町で行う予定です。

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