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第3号 愛知県がんセンターにおけるJ-MICC研究

2006年3月27日
愛知県がんセンター研究所 疫学・予防部
田島 和雄、若井 建志、松尾恵太郎

がん専門病院をフィールドとした疫学研究の伝統

愛知県がんセンターは名古屋市東部に位置する、東海地区のがん診療・研究の中核拠点の一つです。同センター研究所の疫学・予防部では1988年より、同センター中央病院の初診の患者様を対象とした研究(病院疫学研究)を実施しており、病院をフィールドとした疫学研究としてはわが国でも最も長期間にわたるユニークな研究の一つです。これまで、主にがんにかかられた方とそうでない方の間で、生活習慣や遺伝的な個人差を比較する研究方法(症例対照研究)により、がんの予防に役立つ多くの情報を見いだしてきました。

初診の患者様から研究参加者を募集

このたびJ-MICC研究の開始に伴い、これまでの病院疫学研究を「初診の患者様を対象としたがんなど生活習慣病の遺伝・環境要因に関する研究」に発展させ、その中でJ-MICC研究の参加者を募集することにしました。J-MICC研究の参加者募集は、愛知県在住の初診患者様(35-69歳)を対象に、昨年11月15日に開始し、本年2月24日までの約3ヵ月間に、およそ650名の方に参加いただいております。

研究内容の説明に努力

これまでの病院疫学研究では、研究にご参加いただく場合でも、初診当日に調査票(アンケート)や採血にご協力いただけばそれで調査は終了しておりました。それがJ-MICC研究の開始に伴い、もちろんJ-MICC研究へのご参加を皆様にお願いし、さらに今後の追跡調査や約5年後に計画している第二次調査の必要性など、ご理解いただかなくてはならない研究内容が大きく増え、スタッフは患者様に懸命に説明をしております。また患者様を対象とした研究ですので、研究への参加はあくまでも任意であり、お断りになられた場合でも診療その他に何ら支障はないことを特に強調しております。

患者様の期待を胸に

このように私どもの研究は、がん専門病院を受診される患者様が対象であることが大きな特徴ですが、それだけに研究に参加される方の期待も大きなものがあります。研究についてのご説明の中で、研究成果の公表に関する部分がありますが、私たちの説明に対して「成果はいつごろ公表されるのですか」と早期の成果を期待されるご質問をいただくことがあり、がんの疫学研究に携わる一員として身の引き締まる思いをしております。

愛知県がんセンター中央病院でのJ-MICC研究の参加者募集は、原則として毎日(月~金曜日)実施しており、今後4年間にわたって継続する予定です。

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