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第14号 静岡・桜ヶ丘地区におけるJ-MICC Study

2011年7月6日
静岡県立大学 食品栄養科学部公衆衛生学 栗木清典

はじめに

J-MICC Study 静岡・桜ヶ丘地区の調査研究は、静岡県立大学 食品栄養科学部 栄養生命科学科 公衆衛生学研究室 が担当し、社会保険 桜ヶ丘総合病院 と 健康管理センター のスタッフの方々の全面的な協力の下、心温かい対応により実施しております。

本調査研究は、同健康管理センターで健診や人間ドックが実施されている平日 (月~金曜日) の毎日行っております。

調査研究の参加者を募集

対象は 社会保険 桜ヶ丘総合病院 健康管理センター の健診または人間ドックの受診者で、静岡市とその近郊 (藤枝市、焼津市、島田市、吉田町、牧之原市、川根本町、菊川市、掛川市、袋井市、御前崎市、富士市、富士宮市) にお住まいの35~79歳 (70~79歳: 静岡・桜ヶ丘地区の独自研究) の方です。

調査研究への参加登録の手順

本調査研究は、健診や人間ドックの受診票とともに、あらかじめ (受診日の約2週間前に)、ご参加の案内状、調査研究の説明書と質問票を同封させていただいております。

健診の当日、調査研究の趣旨にご賛同下さった方々に調査研究の説明 (口頭) を行い、文書で同意確認して調査研究への参加登録を行っております。

なお、研究参加者への皆様には、糖尿病の検査の1つであるヘモグロビンA1cを無料で測定し、糖尿病とがんとの関連についてのニュースレターを添えて大学から検査結果をお送りしております。糖尿病の早期発見だけでなく、がんの一次予防のための生活習慣改善の動機付けになればと思っております。

進捗状況

本調査研究は、2011年2月末から3月のパイロット調査研究の後、この4月から本格的に開始しました。まだ3ヶ月しか経ておりませんが、6月末までに約500名から調査研究への参加の協力をいただいております。

現在、5,000人の参加者を目指して実施しております。

静岡・桜ヶ丘地区の紹介

静岡市は、県庁や市役所のある葵区、静岡県立大学のある駿河区、そして、社会保険 桜ヶ丘総合病院 健康管理センター があり、主たる調査地区である清水区 (旧清水市) の3区で構成されている人口72.6万人の政令指定都市です。

そのうち、清水区の人口は、約25万人 (静岡市の約34%) で、緑茶、苺、蜜柑などが盛んに行われています。清水港の鮪の水揚げ量は第1位で、駿河湾 (用宗港:駿河区) では “しらす (カタクチイワシやマイワシなどの稚魚: 漁獲量3位)”、由比港 (清水区) の “桜海老” なども有名です。

近郊では、鰹の水揚げ量は焼津港 (第1位)、鰻は浜松や三島 (富士山の伏流水で泥臭さや生臭さをなくした“三島の鰻”)、鯵の干物などは沼津、熱海、伊東や網代などに老舗や専門店が多く、春の美味しい金目鯛は伊豆下田と、日本人の魚食を支えています。

静岡・桜ヶ丘地区の調査研究の特徴

J-MICC Study 静岡・桜ヶ丘地区の特徴は、社会保険 桜ヶ丘総合病院 健康管理センターにおいて、健診や人間ドックを受診される方々だけでなく、健診バスによる事業所の健診を受診される方々にも本調査研究へのご参加をお願いしていることにあります。

当地区の独自研究は、J-MICC Study内の独自研究と相互比較ができうるように、健診や人間ドックで対象者を募っている「静岡地区 (静岡県中西部地区)」の名古屋大学大学院 医学系研究科 予防医学教室や「岡崎地区」の名古屋市立大学大学院 医学研究科公衆衛生学分野の独自研究を参考にした研究デザインになっています。具体的には、食生活行動、健忘症や更年期に関する質問を追加した質問票のデータ、健診や人間ドックの検査結果、そして、調査研究用の血液以外に尿のご提供をお願いしております。

なお、当健康管理センターは、同じ建物に糖尿病・生活習慣病センターが併設されており、また、道を隔てて、桜ヶ丘総合病院が隣接しているため、早期発見・早期治療 (二次予防) が可能な体制となっています。

研究協力者の皆さまへのお礼

本調査研究へのご協力、誠にありがとうございます。現在も、多くの方々に本調査研究へのご参加をお願いしております。

皆様からご提供いただいた資料データや生体試料など個人情報は、厳重に守秘 (保護) して大切に扱います。

次の世代 (お子様やお孫様) の健康を守るため、本調査研究から得られる多くの成果を皆様に発信して参りたいと考えております。

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