カテゴリー別アーカイブ: 腎臓病

日本人における腎機能・慢性腎臓病リスクについてのゲノムワイド関連研究

研究ファイルNo.44:日本人における腎機能関連遺伝子の網羅的解析 慢性腎臓病は、尿をろ過する腎臓という臓器の腎糸球体という毛細血管の糸くずの様な構造体が、主に高血圧や糖尿病といった様な生活習慣病が原因で目詰まりを起こして体内の有害物質を尿として排泄する機能が低下し、進行すると末期腎不全となって透析が必要となり、心筋梗塞などを合併して死に至る怖い病気で、日本人の患者数は年々増加傾向にあり、1,000万人を超えると推算されています。 一方、私たち人間の遺伝子であるゲノムDNAは、22対(=44本)の常染色体と2本の性染色体(男性:XY、女性:XX)(計46染色体)上にある、約30億の塩基(アデニン:A、チミン:T、グアニン:G、シトシン:C)の配列で出来ており、その中で1,000塩基に1か所の割合で個人差のみられる配列があり(これを遺伝子多型といいます)、この配列の違いが個人個人の病気のなりやすさに関係していることが、近年の研究で明らかになってきました。 今回、私たちは、J-MICC研究に参加された約1万1千名の方々のデータを用いて、腎機能の指標である、推定糸球体ろ過率(eGFR)、血清クレアチニン(SCr)、慢性腎臓病発生リスクと、約1,000万か所の遺伝子多型との関連をゲノムワイド関連解析(GWAS)という手法で網羅的に調べました。

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慢性腎臓病の罹りやすさと脂質代謝遺伝子

研究ファイルNo.26:日本人の慢性腎臓病の罹りやすさは脂質代謝遺伝子の影響を受ける可能性がある  慢性腎臓病とは、腎臓の中の尿をろ過する腎糸球体という毛細血管の様なものでできた装置が目詰まりを起こして腎臓の機能が低下し、悪化すると透析が必要な末期の腎不全になったり、心血管疾患を引き起こしたりして命に関わる怖い病気です。日本での患者数は1,000万人を超えると言われており、年々増える傾向にあります。この病気の原因としては、糖尿病、高血圧などがよく知られていますが、動物実験や疫学調査のデータなどから、脂質異常症も原因の1つではないかと考えられています。  そこで、私たちは今回、J-MICC研究に参加された3,268名の方々において、脂質代謝に関わる17個の遺伝子の配列の中にある28個の遺伝子多型が、慢性腎臓病の罹りやすさに与える影響について調べました。

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PPAR遺伝子多型と慢性腎臓病の罹りやすさ

研究ファイルNo.21:日本人における慢性腎臓病の罹りやすさに影響を与えうるPPAR遺伝子 慢性腎臓病とは、糖尿病や高血圧などが原因となって、腎臓内で尿をろ過する腎糸球体という毛細血管の様なものでできた装置が目詰まりを起こし、放置すると透析が必要な腎不全になったり、心血管疾患を起こしやすくなったりする状態のことを言います。日本における慢性腎機能障害の患者数は推計1,000万人以上と言われ、年々増加傾向にあります。PPAR(ペルオキシゾーム増殖剤応答性受容体)は、脂肪酸などに反応する核内受容体であり、糖代謝や脂肪酸代謝、エネルギーバランス、炎症や動脈硬化、といった多くの全身や細胞内の機能において役割を果たしていることが分かってきています。PPARには主にPPAR-α、PPAR-γ、PPAR-δの3種類あることが分かっており、それぞれに少しずつ違った働きをしています。その中で、PPAR-γ(遺伝子名:PPARG)は脂質代謝や糖尿病のなりやすさ、PPAR-δ(遺伝子名:PPARD)はエネルギー代謝や筋肉・脂肪組織内の脂質の分解や、糖尿病のなりやすさに関連があることが報告されています。また、PPAR-γと相互作用する分子としPGC-1α(遺伝子名:PPARGC1A)という分子が知られています。近年、これらのPPAR分子の代謝等における様々な働きから、PPAR分子の慢性腎臓病発生における役割が注目されています。しかしながら、これらPPAR遺伝子の多様性(遺伝子多型)が、日本人における慢性腎臓病の罹りやすさに与える影響についてはまだ十分に検証されていませんでした。

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日本人の慢性腎臓病の罹りやすさは、糖質の代謝に関わるある遺伝子と、タバコとの複合的作用によって決まる可能性がある

研究ファイルNo.20:慢性腎臓病発症リスクにおける遺伝子多型と喫煙の交互作用 慢性腎臓病とは、主に糖尿病や高血圧が原因となって、腎臓内で尿をろ過する毛細血管の様なものでできた装置である腎糸球体が目詰まりを起こし、気づかずに放置しておくと、透析が必要な腎不全になったり、心血管疾患を引き起こしやすくなったりする状態を言います。日本人における慢性腎機能障害の患者数は推計1,000万人以上と言われ、また年々増加傾向にあり、わが国においても慢性腎臓病に対する予防対策は緊急課題です。一方、これまでに、糖質代謝に関わる遺伝子(GCK, GCKR)の個人間における配列の違い(=遺伝子多型)が、2型糖尿病などの糖質代謝異常症の罹りやすさに関係していることが報告されており、また近年のゲノムワイド関連解析研究(GWAS)において、糖質代謝遺伝子の一つであるGCKRの遺伝子多型が慢性腎臓病の罹りやすさに有意に関連があることが報告されました。しかしながら、これら遺伝子多型と、タバコ・飲酒などの生活要因との複合的作用(=交互作用)が、慢性腎臓病の罹りやすさに与える影響についてはまだ十分には検証されていませんでした。 そこで、今回、J-MICC研究に参加された3,324名の方の糖質代謝に関わる遺伝子(GCK, GCKR)の多型とタバコ・飲酒などの生活要因が慢性腎臓病の罹りやすさに与える影響について検討を行いました。

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葉酸の代謝に関わる遺伝子の違いは、慢性腎臓病の発症に関連する可能性が

研究ファイルNo.19:慢性腎臓病発症に関連する葉酸遺伝子多型 慢性腎臓病とは、糖尿病や高血圧などが原因となって血液から尿をろ過する本来の腎臓の働きが低下し、そのまま放置すると、透析が必要な腎不全や心血管疾患になりやすくなる状態を言います。日本人における慢性腎臓病患者は、推計1,000万人以上で年々増加傾向にあり、わが国においても慢性腎臓病の予防対策は重要課題です。 一方、葉酸は緑茶やブロッコリー、その他緑の葉の野菜に多く含まれる栄養素で、葉酸の摂取不足は、炎症と呼ばれる体内の生体反応を介して動脈硬化を引き起こし、これが原因となって慢性腎臓病に罹りやすくなることが考えられます。この葉酸の代謝に関する酵素はいくつか知られており、MTHFR, MTR, MTRRなどがあり、それらの働きに影響を与える遺伝的要因(個人による遺伝子の塩基配列の違い=遺伝子多型)も報告されています。 しかしこれまで、これらの酵素の遺伝子多型が慢性腎臓病の罹りやすさに与える影響については、世界的にみても中国人の集団で一度検証されたのみで、日本人ではまだ検証されていませんでした。 そこで、今回、J-MICC研究に参加された3,318名において各種の葉酸代謝の働きに影響を与える遺伝子(MTHFR, MTR, MTRR)の遺伝子多型が慢性腎臓病の罹りやすさに与える影響について検討を行いました。

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日本人の慢性腎臓病の発症に関連する遺伝体質の1つが新たに判明した

研究ファイルNo.18:慢性腎臓病発症に関連する抗酸化遺伝子多型 慢性腎臓病は、気づかずに放置しておくと透析が必要な腎不全になったり、心血管疾患を引き起こしやすくする状態を言います。日本人における慢性腎不全の患者数は、推計1,000万人以上とも言われており、また年々増加傾向にあり、慢性腎臓病に対する予防対策が急がれます。一方、ウイルスなどの異物が入って引き起こす、炎症と呼ばれる体内の生体反応は、動脈硬化を引き起こし、これが原因となって慢性腎臓病に罹りやすくなることが報告されており、この炎症において、活性酸素などにより引き起こされる酸化ストレスは、炎症が動脈硬化を生じる上で重要な役割を果たしていると考えられています。酸化ストレスを解毒する酵素はいくつか知られており、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、カタラーゼ(CAT)、グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)などがあり、それらの活性に影響を与える遺伝的要因(個人による遺伝子の塩基配列の違い=遺伝子多型)も報告されています。 しかしこれまで、これらの酵素の遺伝子多型が慢性腎臓病の罹りやすさに与える影響についてはアジア人では検証されていませんでした。 そこで、今回、J-MICC研究に参加された3,285名において各種抗酸化遺伝子(SOD, CAT, GPx, 等)の遺伝子多型が慢性腎臓病の罹りやすさに与える影響について検討を行いました。

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腎機能が悪くなりやすい遺伝子の型~その2

研究ファイルNo.16:細胞外基質分解酵素の遺伝子多型の組み合わせで変わる慢性腎臓病の割合 私たちの細胞を作っているコラーゲンなど細胞外基質を分解する蛋白を、マトリックスメタロプロテアーゼ(Matrix metalopretoinase、MMP)と言います。例えばオタマジャクシの尻尾が吸収されるのに関係していますが、人間ではこの酵素が多すぎると関節リウマチなどが、少なすぎると動脈硬化が進み心筋梗塞や脳梗塞などが増えることが分かっています。細胞外基質の合成と分解のバランスがいろいろな病気の予防に役立っています。 そこでJ-MICC研究に参加された3323人の方のマトリックスメタロプロテイナーゼの遺伝子多型と腎臓の機能との関連を調べました。

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腎機能が悪くなりやすい遺伝子の型

研究ファイル No.9: 慢性腎臓病の割合は、炎症性サイトカインの遺伝子多型によって異なる 私たちの体は厳格に制御された強力な免疫機構に守られています。しかし、その制御が乱れて強く働きすぎると自分自身の体を痛めることがあります。 免疫の活動のひとつを炎症反応と呼びますが、炎症反応を引き起こすサイトカインという細胞同士の情報伝達物質の過剰が持続すると、大事な内臓の血管を痛め、心筋梗塞や腎不全になりやすくなると考えられています。 J-MICC研究に参加された3323人の方の腎臓の機能と炎症性サイトカインの遺伝子多型の関連について調べました。

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