カテゴリー別アーカイブ: たばこ

喫煙と炎症性サイトカイン遺伝子多型が血糖指標ヘモグロビンA1c に及ぼす影響

研究ファイルNo.33:炎症性サイトカインIL-1βの遺伝子多型により喫煙が血糖値に与える悪影響が異なる可能性 タバコを吸うと、肺がんや脳卒中、心筋梗塞だけではなく糖尿病にも罹りやすくなります。糖尿病は、血糖値とその指標であるヘモグロビンA1cが異常に高くなる病気です。タバコを吸うと体内の炎症レベルが高まるので、その炎症反応によって血糖値やヘモグロビンA1cの上昇が引き起こされると考えられています。タバコと同様に体内の炎症レベルを左右する要因として、炎症性サイトカインの遺伝子多型があります。遺伝子多型とは、個人個人の遺伝子の違いです。例えば、IL-1βという炎症性サイトカインの遺伝子多型(多型の名称:T-31C)にはTT型、CT型、CC型の3つのタイプがあり、TT型では体内の炎症が起こりやすいことが報告されています。

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日本人の慢性腎臓病の罹りやすさは、糖質の代謝に関わるある遺伝子と、タバコとの複合的作用によって決まる可能性がある

研究ファイルNo.20:慢性腎臓病発症リスクにおける遺伝子多型と喫煙の交互作用 慢性腎臓病とは、主に糖尿病や高血圧が原因となって、腎臓内で尿をろ過する毛細血管の様なものでできた装置である腎糸球体が目詰まりを起こし、気づかずに放置しておくと、透析が必要な腎不全になったり、心血管疾患を引き起こしやすくなったりする状態を言います。日本人における慢性腎機能障害の患者数は推計1,000万人以上と言われ、また年々増加傾向にあり、わが国においても慢性腎臓病に対する予防対策は緊急課題です。一方、これまでに、糖質代謝に関わる遺伝子(GCK, GCKR)の個人間における配列の違い(=遺伝子多型)が、2型糖尿病などの糖質代謝異常症の罹りやすさに関係していることが報告されており、また近年のゲノムワイド関連解析研究(GWAS)において、糖質代謝遺伝子の一つであるGCKRの遺伝子多型が慢性腎臓病の罹りやすさに有意に関連があることが報告されました。しかしながら、これら遺伝子多型と、タバコ・飲酒などの生活要因との複合的作用(=交互作用)が、慢性腎臓病の罹りやすさに与える影響についてはまだ十分には検証されていませんでした。 そこで、今回、J-MICC研究に参加された3,324名の方の糖質代謝に関わる遺伝子(GCK, GCKR)の多型とタバコ・飲酒などの生活要因が慢性腎臓病の罹りやすさに与える影響について検討を行いました。

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