カテゴリー別アーカイブ: 肥満

長寿遺伝子SIRT1と食事制限

研究ファイルNo.46:長寿遺伝子SIRT1の違いにより、食事制限がBMIや体重変化に与える影響が変化する  SIRT1は長寿に関連する遺伝子として広く知られ、これまで代謝との関与について数多く研究されてきました。今回の研究では、SIRT1と食事制限や運動の組み合わせがBody Mass Index (BMI)や体重変化に与える影響について調べました。  全国のJ-MICC Studyに参加していただいた、35歳から69歳の男女4023名を対象としました。男女合わせての検討では、食事制限と運動に関して有意な結果は得られませんでしたが、女性のみの検討では、食事制限をしない場合、SIRT1の遺伝子多型(=遺伝子で個人差のある箇所)の違いにより、BMIや体重変化(20歳を基準とする)が有意に異なっていました。詳細としましては、SIRT1の遺伝子多型であるrs1467568(AA, AG, GGの3タイプ)のうち、Gアレルを持っている女性は、持っていない女性と比較して、食事制限をしない場合にBMIや20歳からの体重変化が大きいという結果になりました。一方で、食事制限をした場合には、SIRT1の遺伝子多型が異なっていてもBMIや体重変化に違いはありませんでした。

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BMAL2遺伝子多型は2型糖尿病の罹りやすさに関連する

研究ファイルNo.31:肥満者において、時計遺伝子のひとつBMAL2遺伝子多型は2型糖尿病の罹りやすさに関連する可能性がある  2型糖尿病は、高血糖が長く続くことで神経障害や腎症、動脈硬化による脳卒中や心筋梗塞などの合併症を引き起こしやすくなります。最近の研究で私たちの体の体内リズムを調節する時計遺伝子が糖尿病と関連があることがわかってきました。 しかし、時計遺伝子の主要な遺伝子のひとつであるBrain-muscle-Arnt-like protein-1 (BMAL1, ARNTL)やBMAL2の一塩基多型(SNP)と2型糖尿病との関連についてはまだ十分に明らかにされていません。  そこで私たちは、J-MICC 研究に参加された35-69歳の2,467名(男性1,232名、女性1,235名)のなかで、BMAL1 rs11022775(マイナーアレルT>メジャーアレルC)、rs2290035 (T>A)とBMAL2 rs7958822(G>A)と2型糖尿病の罹りやすさとの関連を調べることを目的に研究をしました。

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自覚ストレスおよび対処行動のBMIとの関連

研究ファイルNo.29:男性では、ストレスに対処する過程で肥満になっている可能性がある  肥満は、高血圧、動脈硬化、糖尿病などのさまざまな生活習慣病と関連していることが知られています。また、心理ストレスも同じように生活習慣病の原因となることが報告されています。この理由として、ストレスを感じることが、生活習慣病のリスクである肥満と関連する可能性が考えられてきました。ストレスと肥満の関連についてのこれまでの研究結果を総合すると、ストレスが高いほど太っているという傾向がみられています。

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佐賀地区第二次調査の参加率

研究ファイルNo.27:ベースライン時点の特性と追跡中の罹患が第二次調査への参加状況に関連  2005年から2007年にかけて佐賀地区で実施されたベースライン調査に参加した12,078人から、追跡期間中の転出、死亡、同意撤回を除いた11,483人を対象に、2010年から2012年にかけて第二次調査を実施したところ8,454人(73.6%)が調査に参加し、非参加者3,029人のうち2,608人が郵送法または電話で罹患状況について回答してくださいました。ベースライン調査時点の性、年齢、教育歴、職種、喫煙、飲酒、身体活動レベル、睡眠時間、肥満、便秘が第二次調査への参加状況と関連していました。また、第二次調査の非参加者は、参加者に比べて追跡期間中にがんに罹った人の割合が多いという特徴がありました。

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hOGG1遺伝子多型と肥満との関連は、居住地域の影響を受ける

研究ファイルNo.24:日本人におけるhOGG1 Ser326Cys遺伝子多型と肥満の関連は、居住地域の影響を受ける 肥満は糖尿病発症の危険因子ですが、その機序の一つとして肥満による脂肪の蓄積が酸化ストレスを引き起こし、酸化ストレスの増大によるDNA損傷がインスリン抵抗性や糖尿病の発生に関与している可能性が考えられています。 ヒト8―オキソグアニンDNAグリコシラーゼ (hOGG1) はDNA修復酵素の1つで、hOGG1遺伝子の多型のCys型を持つ人は、Ser/Ser型の人に比べてDNA損傷の修復能が低いことが知られています。また、Cys型を持つ人はSer/Ser型の人に比べて糖尿病発生が高いことが報告されていますが、その機序については明らかではありません。近年、動物実験においてOGG1の遺伝子多型と肥満の有意な関連が報告されたことから、hOGG1遺伝子の多型が肥満を介して糖尿病の発生と関連している可能性が考えられますが、人での検討は十分ではありませんでした。 そこで、今回、J-MICC研究に参加された1,793人において、hOGG1の遺伝子の多型と肥満の関連について検討を行いました。

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