カテゴリー別アーカイブ: 食事

長寿遺伝子SIRT1と食事制限

研究ファイルNo.46:長寿遺伝子SIRT1の違いにより、食事制限がBMIや体重変化に与える影響が変化する  SIRT1は長寿に関連する遺伝子として広く知られ、これまで代謝との関与について数多く研究されてきました。今回の研究では、SIRT1と食事制限や運動の組み合わせがBody Mass Index (BMI)や体重変化に与える影響について調べました。  全国のJ-MICC Studyに参加していただいた、35歳から69歳の男女4023名を対象としました。男女合わせての検討では、食事制限と運動に関して有意な結果は得られませんでしたが、女性のみの検討では、食事制限をしない場合、SIRT1の遺伝子多型(=遺伝子で個人差のある箇所)の違いにより、BMIや体重変化(20歳を基準とする)が有意に異なっていました。詳細としましては、SIRT1の遺伝子多型であるrs1467568(AA, AG, GGの3タイプ)のうち、Gアレルを持っている女性は、持っていない女性と比較して、食事制限をしない場合にBMIや20歳からの体重変化が大きいという結果になりました。一方で、食事制限をした場合には、SIRT1の遺伝子多型が異なっていてもBMIや体重変化に違いはありませんでした。

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日常的な食事パターンと肥満関連遺伝子多型が血液中の中性脂肪値に与える影響

研究ファイルNo.34:食事が血液中の中性脂肪に与える影響はADRβ3Trp64Arg多型によって異なる  血液中の中性脂肪が高値になると、心臓病につながる恐れがあります。血液中の中性脂肪は、日常的な食事摂取に大きく影響を受けると考えられています。地中海式の食事(果物・野菜、ナッツ、種実類などの摂取が多い食事)は中性脂肪を下げる効果があることが報告されていますが、日本人の食生活との関連は明らかではありません。また、血中の中性脂肪は、遺伝の影響も受けることが知られています。注目されている遺伝子の1つに、βアドレナリン受容体遺伝子(ADRβ)があります。特に、ADRβ3(Trp64Arg)の変異型の遺伝子は肥満遺伝子とも呼ばれ、Trp/Arg型またはArg/Arg型を持っている人は、変異型を持っていない人(Trp/Trp型)にくらべて代謝量が約200 kcal/日低下する(肥満になりやすい)ことが報告されています。また、ADRβ3の変異型をもっている人は肥満になりやすいにも関わらず、血中の中性脂肪濃度は低いとの報告があります。

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日本人の代表的な食事パターンと血中γ-グルタミルトランスフェラーゼの関連

研究ファイルNo.28:日常的な食習慣は肝機能に影響を与える  肝障害により肝細胞が壊れると、肝酵素が血中に放出され、高値を示します。特に、肝酵素の一つであるγ-グルタミルトランスフェラーゼ(γ-GTP)は、飲酒による肝障害などがあると数値が上昇するといわれています。最近では、γ-GTPと他の生活習慣との関連も明らかになっており、喫煙や食事などによって上昇することが分かっています。  先行研究により、肉類や油脂類などの食品の高摂取はγ-GTP上昇と関係があることが報告されています。一方、果物や野菜などの食品の高摂取はγ-GTP上昇を抑制することが報告されています。私たちの普段の食事は、食品を複数組みあわせて摂取していることから、日常的な食習慣を総合的に考慮した「食事パターン」を用いた研究が増えています。

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脂質代謝異常症がおこりやすい遺伝子多型

研究ファイルNo.13: 脂質代謝異常症発症リスクにおける脂肪摂取と脂質代謝遺伝子多型の交互作用 現代日本においても、座位中心の不活発なライフスタイルや食生活の欧米化に起因すると考えられる虚血性心疾患、脳血管疾患はまだまだ国民の死亡原因の主因(がんに次いで第2位・第3位)を占めており、これまでの様々な研究によりコレステロール等の脂質代謝や糖質代謝の異常(脂質代謝異常症、糖質代謝異常症)がこれらの疾患のリスクを高めることが分かっています。 また、これまでに、これらの脂質・糖質代謝に関わる遺伝子(APOA5(脂質代謝), GCK, GCKR(糖質代謝))の個人間におけるバリエーション(=遺伝子多型)が、脂質代謝異常症、糖質代謝異常症の発症リスクに関係していることが

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食事パターンと炎症のかかわり

研究ファイル No.6: 食事パターンと高感度CRP(血中炎症マーカー)との関連について 日本人の食事パターンと高感度CRPとの関連を検討しました。男女別に5つ(健康型/欧米型/魚介類型/パン食型/デザート型)の食事パターンを導きだしました。男性のCRPは、健康型、パン食型、デザート型で低くなり、魚介類型で高くなる傾向が見られました。一方、女性のCRPは、健康型で低くなり、欧米型で高くなる傾向が見られました。 日本人男女における健康型の食事パターンは、炎症の抑制と関連している可能性があります。

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