月別アーカイブ: 3月 2013

日本人の慢性腎臓病の発症に関連する遺伝体質の1つが新たに判明した

研究ファイルNo.18:慢性腎臓病発症に関連する抗酸化遺伝子多型 慢性腎臓病は、気づかずに放置しておくと透析が必要な腎不全になったり、心血管疾患を引き起こしやすくする状態を言います。日本人における慢性腎不全の患者数は、推計1,000万人以上とも言われており、また年々増加傾向にあり、慢性腎臓病に対する予防対策が急がれます。一方、ウイルスなどの異物が入って引き起こす、炎症と呼ばれる体内の生体反応は、動脈硬化を引き起こし、これが原因となって慢性腎臓病に罹りやすくなることが報告されており、この炎症において、活性酸素などにより引き起こされる酸化ストレスは、炎症が動脈硬化を生じる上で重要な役割を果たしていると考えられています。酸化ストレスを解毒する酵素はいくつか知られており、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、カタラーゼ(CAT)、グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)などがあり、それらの活性に影響を与える遺伝的要因(個人による遺伝子の塩基配列の違い=遺伝子多型)も報告されています。 しかしこれまで、これらの酵素の遺伝子多型が慢性腎臓病の罹りやすさに与える影響についてはアジア人では検証されていませんでした。 そこで、今回、J-MICC研究に参加された3,285名において各種抗酸化遺伝子(SOD, CAT, GPx, 等)の遺伝子多型が慢性腎臓病の罹りやすさに与える影響について検討を行いました。

カテゴリー: 腎臓病, 遺伝子多型 | コメントは受け付けていません。